皮膚には外からの刺激、雑菌などの外敵や乾燥などから体の内部を保護するバリア機能が備わっております。 アトピー皮膚の患者は、この皮膚のバリア機能が低下したところに、アレルゲン(アレルギー症状の原因となる物質)の侵入やストレスなどの多様な要因が重なり、皮膚が反応して炎症やかゆみが生じます
アトピーの原因には、体質的な要因と環境的な要因があります。体質的な要因と環境要因が重なり合って起こることが多いです。体質的な要因つまりアトピー素因とは皮膚のバリア機能低下です
・アレルゲン(食べ物(卵、大豆、小麦など)、ダニ、ほこり、カビ、花粉、ペットなど)
・刺激物(汗、洗剤、化粧品、衣服による摩擦)
・その他(寝不足、過労、ストレスなど)
アトピーの検査に、血液検査があります。血液検査では、血清IgE値、末梢血好酸球数、血清LDH値、血清TARC値をみます。例えば皮膚の細胞から作られる物質の量を検査するTARCは、湿疹が悪化すると高くなり、良くなると低くなるので、アトピーの状態を表す指標として用いられ、治療法の選定、経過観察の参考にしていきます。また、アレルギーの原因となる抗原検査(アレルゲン)を調べることにより、ダニやカビ、ペットなどの環境要因がアトピーに関わっているかがわかります。
アトピーの治療では、スキンケア対策、薬物療法、環境要因への対策をします。