ニキビとは、顔、胸、背中など皮脂の分泌が盛んな部位にできる赤い発疹をさし、「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」という皮膚疾患です。 おもに思春期から青年期にかけてよくみらます。 発疹は、毛穴に皮脂がたまり、出口が炎症を起こして小さく隆起し、すぐに治ってしまう軽症のニキビものから、ニキビ痕として跡を残してしまう重症のニキビまであります。 思春期は皮脂の分泌量が多い、おでこや鼻なのTゾーンにできやすく、大人は皮膚の乾燥が原因であるため、乾燥しやすいほおやあごのUゾーンに多くなります。
ニキビができる原因は、皮脂分泌、毛穴のつまり、アクネ菌(ニキビ菌)の増殖が関係しています。 通常正常の肌は、約28日のサイクルで角質がはがれおちて新しい皮膚細胞に生まれ変わる「ターンオーバー」を繰り返しています。 肌の脂性肌や糖分・油分の多い食生活、ストレスの増加、睡眠不足、肌の乾燥、不規則な生活習慣、ホルモンの分泌異常などにより、皮脂の分泌が多すぎたり、毛穴の出口がつまったりすることから始まります。
思春期になり性ホルモンの分泌が活発になると毛穴の奥の皮脂腺から皮脂がたくさん分泌されるようになります。 女性では男性ホルモンと女性ホルモンのバランスのくずれがニキビの原因の一つとなり、アクネ菌が繁殖する原因になります。
肌の細胞には、一定周期ごとに生まれ変わるターンオーバー機能があります。 肌の皮膚のターンオーバーが乱れると、皮膚の表面の角質が剥がれ落ちずに溜まり出口をふさぎ、皮脂は外に出られなくなりなかで増えることになります。
そうするとアクネ菌が皮脂と一緒に増殖していくことになります。増殖したアクネ菌は炎症を引き起こしニキビができます。